いよいよ新年度も始まって歓迎会シーズンに突入しますね。飲酒後の口臭は、熟柿香(じゅくしこう)とも呼ばれるほど強いにおいだと言われています。
ついつい飲みすぎる人も多いかもしれませんが、お酒を飲んだ人に近付くとむわっとした独特なアルコール臭がして、正常な状態の人にとっては不快に感じることも。
この記事では他人から「酒臭い」と思われないように、飲酒後の口臭を和らげる方法を紹介します。
目次
飲酒後の口臭メカニズム
そもそもなぜアルコールによって口臭が発生するのか知っていますか?お酒を飲んだあとの不快臭の原因はいくつか考えられます。
においの元は「アセトアルデヒド」
一般的にお酒に含まれるアルコールの主成分はエタノールだと言われています。胃や小腸に吸収されたエタノールが肝臓で分解される過程で「酒臭さ」をつくる臭気成分が作られるそう。
- STEP1摂取したアルコールの20%は胃で、80%は小腸で吸収される。
- STEP2吸収されたアルコールが肝臓で処理される際にアセトアルデヒドが発生。その後酢酸へと分解される。
- STEP3血中に溶けた臭気成分は呼気や汗に混ざって体外へ。
日本人の体質はアセトアルデヒドを溜め込みやすく放出される臭気は飲酒後約24時間継続するため、飲み過ぎは口臭を悪化させるリスクがあります。
参考 アルコール代謝のしくみアサヒビール喉の乾きも一因
お酒を飲んだ日はやけに喉が渇く感じを覚えたことがありませんか?一般的にアルコールを飲むと抹消血管が拡張して汗をかきやすくなったり、トイレが近くなったりして体内の水分が出ていきやすくなります。
酒のつまみに塩気のある味の濃いものを口にするのも乾燥が加速する一因。口内が乾いて唾液の分泌が足りていない状態では、においの原因となる細菌が繁殖しやすくなってしまうです。
お酒の種類によってにおいは変わる?
醸造酒や蒸留酒などお酒には細かい区分がありますが、その種類によって飲酒後のにおいに変化がみられることが明らかになっています(1)。
日本酒は焼酎より臭いやすい
私たちにとって身近な醸造酒である日本酒と、蒸留酒の代表例である焼酎を比較した研究によれば、日本酒を飲んだあとの呼気には「ジアセチル」や「アセトイン」と呼ばれるにおいの原因物質が増加するそう。
ここ数年、若い世代の間でカジュアルに日本酒を楽しめる角打ち(かくうち)の人気が高まっていますが、日本酒による口臭は不快に思われやすい傾向があります。
とはいえ焼酎ならガブガブ飲んでもいいというわけではなく、ほどほどに嗜むようにしましょう。
ビールにも独特のにおい成分あり
日本酒や焼酎の例を出してきましたが、お酒の種類によって含まれるにおい成分は変わってきます。例えばビールを飲んだあとの呼気には「メチルプロピルスルフィド」や「アリルメチルスルフィド」などによる不快臭が発生。
以上の成分だけに限れば、口臭が強くなるとされている日本酒と比較してもビールの方が顕著に増加しています。お酒によってそれぞれ違った嫌なにおいがあるというわけです。
酒臭い口のにおいを解消する方法
気付かぬうちに「スメハラ」をしてしまわないように、お酒を飲むときは口臭に気を配ることも大切。飲み会中〜後に使える対策方法を挙げてみました。
糖度の低いお酒を選ぶ
日本酒は息が臭いやすいという話をしましたが、においの強さはお酒の糖度にも関係すると言われ低糖質の方が飲酒後の臭気成分が少なくなると言われています。
口臭を気にするならば、それとなく糖度の低いお酒を選ぶのがおすすめです。
「ケンポナシ」入りのガムを噛む
飲食後の応急処置に便利なのがガム。特に「ケンポナシ抽出成分」が含まれたガムには酒臭さを緩和させる効果があることが明らかになっています(2)。
現在市販されているものの中だとLOTTEが発売している「FLAVONO」は私もスーパーで見かけたことがあり、手に入りやすいです。
緑茶を飲む
お酒と一緒に同量以上の水を摂取すると酔いにくくなるのはよく知られた話ですよね。水だけでも体内のアルコール濃度を薄めることができますが、消臭なら緑茶がうってつけです。
さらに、お茶類に多く含まれるカテキンには消臭効果のみならず抗菌作用や血圧上昇の抑制なども期待できます。緑茶には劣りますが、紅茶やほうじ茶でも代用可能です。
歯磨きの仕上げにマウスウォッシュ
個人的に口臭が心配なとき、普段の歯磨きの仕上げとしてマウスウォッシュをするようにしています。
最近使うのは専ら「TheraBreath(セラブレス)」という商品。朝起きたときの口の乾きやネバつきもかなり軽減されますよ。

海外のケア用品や食品を扱う通販サイト「iHerb」なら正規品もリーズナブルな値段で購入可能です。
まとめ
楽しくお酒を飲むのはいいですが、気付かぬうちに同僚や友人に悪臭をばらまいている可能性があります。日々のちょっとした心がけで口のにおいを予防しましょう。
- 糖度の低いお酒を選ぶ
- 「ケンポナシ」成分入りのガムを食べる
- 緑茶を飲む
- マウスウォッシュをする
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