身体の中でも汗をかきやすい部位がわきですよね。独特なにおいや白い服の黄ばみ、汗じみが気になる人も多いのではないでしょうか。
今ではだいぶ緩和されていますが、私自身も緊張やストレスから自律神経が乱れていた時期には制服のわき部分が胸下くらいまで汗でびっしょり濡れることがありました。当時は対策を調べる方法もよく分からず、日々ストレスを抱えていたな…
先日、全身脱毛のために通っているクリニックでわきが治療のポスターを見つけたので、いろいろ調べてみました。
この記事では医療機関で受けられるわきが治療の種類とメリット・デメリットを紹介します。
目次
わきが治療は保険適用と自由診療の2種類
わき汗やわきがの治療は場合によって保険適用で受けることができます。手術をするとなると心配なのが費用の問題。保険が効くならありがたいですよね。
保険適用のわきが治療
2019年現在、日本で許可されているわきが治療は「切除法」「剪除(せんじょ)法」の2種類のみです。わきにメスを入れる手術になるため、大きな傷跡が残ってしまう可能性があります。
切除法
脇毛が生える範囲の皮膚を皮下組織ごと切り取る方法。汗腺だけでなく皮脂腺や毛根をすべて切除します。
取り除く部分が広範囲にわたるため、縫合時にひきつれが起こったり腕に痺れが残ったりするリスクは無視できません。
また、手術後は2〜3週間の入院が必要になります。
剪除(せんじょ)法
切除法がわきの皮膚全体を取り除く方法であるのに対し、剪除法はしわに沿って数本の切り込みを入れ、間の皮膚を裏返して内側に存在するアポクリン腺をはさみで除去する方法。術後は1週間ほど安静期間が必要です。
剪除法も切除法と同じく傷跡の縦線が残ってしまうリスクがあります。手術の費用は約5万円です。
自由診療(保険適用外)のわきが治療
保険適用の手術はどちらも大掛かりで、傷や後遺症が残るリスクも残されていますが、わきが治療には自由診療の方法も含まれています。保険適用外なので費用がかかってしまうのが難点です。
皮下組織吸引法
脂肪吸引と同じ方法で汗腺を除去する方法。わきの下に数ミリの穴を開け、ストロー状の器具を使って汗腺と皮脂腺を吸い取ります。
傷跡はほとんど残らず、手術当日にそのまま帰宅することが可能です。手術費用は15万円ほどかかります。
ボトックス注射
わきにボトックスを注入して汗腺を細くして汗の量を減らす方法。個人差はありますが、ボトックス注射の効果はずっと続くわけではなく半年に1度は治療を受け直す必要があります。
身体への負担が少なく、子供向けのクリニックでも採用されている方法です。
ミラドライ
わきが治療の中でも最新方法の1つがミラドライ。マイクロ波を皮膚の上からあてることで汗腺を破壊します。切ったり穴を開けたりする必要がなく、ダウンタイムが短いのが特徴です。
手術費は約35万円かかります。
方法別!わきが治療のメリット・デメリット
代表的なわきが治療の方法を紹介してきました。それぞれにメリット・デメリットがあり、何を重視するかによって選ぶべき治療法は変わってきます。
切除法・剪除法
メリット
- 保険適用のため、自己負担が少ない
- わきがの原因を根こそぎ除去するため持続性がある
デメリット
- 大きな傷跡が残るリスクがある
- 手術や入院が長期間にわたる
- 切除法を行う病院が少ない
皮下組織吸引法
メリット
- 手術跡が目立ちにくい
- 施術時間が短い
デメリット
- アポクリン腺を完全除去するのが難しい
- 身体への負担に対して効果が薄い
ボトックス注射
メリット
- 身体への負担が少なく、小学生でも受けられる
- 治療時間が約10分と短い
- 即効性がある
デメリット
- 制汗効果に持続性は3〜6ヶ月程度で、定期的な治療が必要
ミラドライ
メリット
- 切らない・穴を開けない治療が受けられる
- 効果が長持ちする
デメリット
- 費用が約35万円と高額
まとめ
医療機関でのわきが治療は市販のケア用品では対処しきれない悩みを解決するのに効果的です。とはいえ費用も馬鹿にならないうえに、方法によってはデメリットもあります。
どんな方法が自分に合っているのかよく調べてから決断することが大切です。
- わきが治療は大きく「保険適用」「自由診療(保険適用外)」の2種類
- 保険適用の治療法は傷が残るリスクが大きい
- 自由診療の治療法は高額な費用がネックだが、身体への負担は少ない
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