先日友人と食事に行ったところ、予約してくれたお店が喫煙OKだと発覚。普段はなるべく禁煙の席を選ぶようにしますが、泣く泣く案内されるまま席に着きました。
運が悪いことに、隣に座ったカップルの男性が喫煙者で食べている間もぷかぷか吹かしています。おかげでお店を出る頃には髪の毛にしっかりタバコのにおいが付いてしまいました。
今回はタバコでしたが、焼肉やお好み焼きなど他にもにおいが気になるシチュエーションはたくさんあります。この記事では外食で付いてしまった髪のにおいをケアする方法を紹介します。
目次
髪に油やタバコのにおいが付く原因
髪の毛は服と並んでにおいが付きやすいですよね。これには毛髪の構造が関係していて、傷んでいる髪は特に臭いやすいことも明らかになっています。
髪の毛は3層構造
私たちの髪は主に「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」という3つの組織によって構成されているそう(1)。
- キューティクル:非ケラチンタンパク質からなる板状の細胞で、毛髪の最表面にあたる。根元から毛先にかけて5〜10枚の細胞が層をなしている。
- コルテックス:毛髪繊維の約8割りを占める。コルテクスに含まれるメラニン顆粒が髪の色を決定する。
- メデュラ:毛髪繊維の中央に位置する。ドライヤーの熱やブラッシングによって空洞化しやすい。
キューティクルが傷んでいると臭いやすい
髪と外部からのにおいの関係を考えるときに鍵となるのは一時期CMなどでもよく耳にした「キューティクル」。3層構造になっている髪の毛の1番外側にあたります。
キューティクル(毛小皮:毛表皮)は、毛髪の表面をおおっている部分。外部の刺激から毛髪内部を守り、(中略)タンパク質や水分が失われないように働くと同時に、髪につやを与えています。
シセイドウビノラボ「キューティクルってどこ?毛髪の基礎知識」より引用
キューティクルの特徴は髪の根元から毛先にかけて薄い細胞が重なりあっていること。
健康的な髪ではこのうろこ状の層が整っていますが、熱や乾燥、シャンプーの成分などによって傷んでしまうと細胞が不規則に乱れ、剥がれたキューティクルの隙間に空気が入り込みやすくなるのです(2)。
においが付いてしまったときの対処法
日頃のヘアケアを頑張ってにおいが付きにくい髪を目指すのが1番ですが、うっかりにおいが付いてしまったときの応急処置を知っておくと便利ですね。
髪をまとめる
簡単にできるにおい予防は髪をまとめること。空気に触れる面をなるべく少なくすることで、においの分子が髪の隙間に入り込んでしまうのを防ぎます。
個人的にはお団子にすることが多いです。髪の巻きも取れにくいうえに、動きのある毛先をカバーできるのでおすすめ。
お出かけ前のスタイリング剤
においが付きそうな場所に行くことが事前に分かっている場合は、ヘアセットの仕上げにスタイリング剤を使うのもおすすめです。髪の毛の表面に蓋をすることになるのでにおいの吸着を和らげられます。
私もその日の髪型によってケープを使うことがありますが、何も付けていないときに比べると煙やにおいが付きにくいと感じましたよ。
ドライシャンプー
料理屋で付いた油やにおいを取るのにおすすめなのがドライシャンプーです。
- STEP1ブラッシングして髪のほこりやゴミを取る。ヘアセットしている場合は手櫛でも。
- STEP2頭皮を中心にドライシャンプーを頭全体に揉み込む。
- STEP3髪を整えたら完成!
私もスプレータイプのドライシャンプーを使ったことがありますが、訳あってお風呂に入れない状況が続いたときに髪に一振りするとかなりさっぱり。油でペタッと潰れた髪にもふんわりボリュームを出してくれます。
パーマをかけたてで水洗いができないときにもおすすめですよ。
濡らしたハンカチ・ウェットティッシュ
湿らせたハンカチやウェットティッシュで髪の表面に付いた分子を取り除く方法も効果的。特にタバコの煙は水溶性なので、軽く毛を挟むとポンポンと叩きやすいです。
拭き終わったあとは乾いたタオルなどでしっかり乾かすことが大切。髪が濡れたままだとにおいが再び付きやすくなると言われています。パウダールームが近くにない場合、扇子などで仰いでもOK。
ヘアコロン・スプレー
スタイリング剤と同じくお出かけ前にも使えるヘアコロン。においが付いてしまったときには上から振りかけるだけなので、1つポーチに忍ばせておくといいかもしれません。
ただ、煙たいにおいがあまりにも強く残ってしまっているときには微妙かも。重ねることでもっと嫌なにおいになる可能性があるので要注意です。
まとめ
タバコの煙や料理の油など、外には思わぬ悪臭の原因が潜んでいます。お出かけ前の簡単な予防や食事後のケアで不快なにおいを取り除きましょう。
- 【事前準備】髪をまとめて空気に触れる面積を減らす。
- 【事前準備】スタイリング剤で髪の表面を保護。
- ドライシャンプーでにおいとベタつきを解消。
- ヘアコロン・スプレーで嫌なにおいをカモフラージュ。
- ウェットティッシュで髪に付いたにおい分子を除去。
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