先日お風呂に入ろうと服を脱いでいたとき、ふと皮脂のような体臭に気が付きました。においの元を辿ってみるとブラジャーのパッド部分からだということが判明。
私は自他共に認める汗っかきなので真夏や運動後は下着がびっしょり濡れることも多いのですが、このときは大量に汗をかいたときとはまた種類の違うにおいがしたのです。
調べてみると、体質によっては胸から独特な体臭がすることがあるそう。この記事では胸のワキガとにおい対策方法について紹介します。
目次
胸にもワキガはある
体臭の話題になったときに避けては通れないワキガ(腋臭症)。
わきのにおい=ワキガという印象が強いかもしれませんが、実は胸にも「乳輪ワキガ」や「チチガ」と呼ばれる症状が存在します。
ワキガはアポクリン腺由来の汗が原因
私たちの身体には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2つの汗腺が分布していますが、これらのうちワキガの原因と言われているのがアポクリン腺です。
エクリン腺がほぼ水分のサラサラとした汗を分泌するのに対して、アポクリン腺からの汗は毛穴を通って皮膚上に出ていくため皮脂やたんぱく質を含んで粘り気があると言われています。
ワキガは遺伝する
ワキガの原因となるアポクリン腺は、個人差はあれど誰もがもっているもの。汗腺の数によってにおいの強さが変わってきます。
一般的にアポクリン腺の数は遺伝によって先天的に決められることが多く、親がワキガであれば子もワキガ体質になる可能性は高いです。
ただしストレスや生活習慣によって症状が悪化したり軽減されたりすることもあるそう。女性の場合、出産や更年期など身体のホルモンバランスが大きく変化するタイミングで体質が変わるケースも報告されています。
胸はアポクリン腺が多い部位
ほぼ全身に分布するエクリン腺とは違い、アポクリン腺はいくつかの部位に集中しているのが特徴です。
- わきの下
- デリケートゾーン
- 胸(乳輪)
- 耳
最もよく知られているわきの他にも、デリケートゾーンや乳輪のまわりにはアポクリン腺が多く、それぞれ「スソガ」「チチガ」として知られています。
胸のワキガを和らげる方法
遺伝の要素が強いワキガですが、日々のにおいケアや生活習慣の見直しによって軽減できる場合も。
私自身は家族を見る限りワキガ体質ではないのですが、食生活が乱れると汗や排泄物のにおいがキツくなるのを実感しています。どちらにせよ、毎日のお手入れを続けることがにおい対策には欠かせません。
胸まわりをしっかり洗う
当たり前のことですが、まずは皮膚の清潔を保つことを心がけることが大切です。
デコルテ下や胸まわりはゴシゴシというより優しく洗う人も多いと思いますが、皮脂汚れの洗い残しはにおいの原因になってしまいがち。
汚い話ですが私もちょっと気を抜くと垢が出てしまうので、スポンジタオルやボディブラシなどを活用して毛穴までしっかり洗い流すようにしています。
デオドラント製品でにおい予防
ブラやパッド付きキャミソールは蒸れやすく、着けているだけで胸元に汗が流れるような感覚がありますよね。わきの消臭と同じように、汗をかいた胸のにおいも市販のデオドラント用品である程度抑えることができます。
私が普段よく使っているのが、クリームやスティックなどの塗るタイプの制汗剤です。

他タイプと比べて耐水性に優れているので、お出かけ前に塗っておくと長持ちするように感じます。それでも汗はかいてしまうので、気になったときはスプレーなどでさっとクールダウンするのがおすすめです。
動物性たんぱく質を控える
食生活を含む乱れた生活習慣も体臭を悪化させる原因の1つ。特に肉や乳製品など、動物性たんぱく質や脂質を多く含む食材はアポクリン腺を刺激することがあり、においを強める可能性があると言われています。
また香辛料やにおいの強いニンニク、ネギ類なども体臭対策にはあまり良くないそう。脂っこいものや辛いものは程々にしておきましょう。
参考 ワキガに効く食べ物はありますか?梅田フェミークリニック医療機関での治療
自分でできる胸のにおい対策を紹介してきましたが、現時点で根本的に解決するにはワキガと同じく医療機関での治療が必要、というのが一般的な味方です。

最近では比較的短い時間で受けられ、身体への負担が少ない治療法も増えてきています。それぞれの治療法のメリット・デメリットを知るためにも、まずはカウンセリングに行ってみるのも1つの手です。
まとめ
意外と知られていない胸のワキガ。アポクリン腺は誰にでも存在するものなので、においが気になったことがある人もいるかもしれません。
人によって程度の差はあると思いますが、日々のにおい対策をして余計な心配やストレスを減らしましょう。
- 胸まわりをしっかり洗う
- デオドラント製品を活用する
- 動物性たんぱく質を控える
- 医療機関での治療
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