大学1年生から始めた歯列矯正が5年のときを経てようやく終了しました。矯正中は歯が動くような痛みもありましたが、それより悩まされたのが歯磨きのしづらさや口臭。
この記事では歯列矯正経験者の私がおすすめする口臭ケアを紹介します。
目次
歯列矯正中に口臭が起こりやすい理由
実は歯列矯正によって生じる口内の変化は、口のにおいを引き起こす条件が揃っています。
口の中が乾燥しやすい
今は裏側矯正やインビザラインなど見た目には分からない矯正がたくさんありますが、私がしていた矯正はブラケットをワイヤーで繋ぐオーソドックスな方法。
数ミリとはいえ、歯の表面にもう1層付加わるのはかなり違和感がありました。ブラケットの厚みのせいで口が閉じにくくなり、無理に閉じようとすると口元がもごついて恥ずかしい…
結果的にいつも口が少し開いた状態で過ごしていたので、当然口の中は乾燥しやすい状態に。口内の乾燥は雑菌を繁殖させやすく、口臭を引き起こしてしまいます。
歯間の細かな部分が磨きづらい
ごりごりの金属素材の矯正装置を付けていた私ですが、1番ストレスを感じたのは毎食後の歯磨きです。
普段から使っている糸ようじがワイヤーに引っかかって奥まで届かないため、歯の根元の方の汚れ・食べカスを取り除くのは至難の業。毎回かなり時間をかけて格闘していました。
ときには上手く掃除しきれなかった食べカスが数時間後に出てくることも。においの原因が自分の口の中に蓄積されているのを実感しました。
黄ばみが残りやすい
歯の磨きづらさにも関係しますが、矯正中かなり気になったのが歯の黄ばみ。
私は着色しづらい金属の装置を付けていたので厳しい食事制限はしませんでしたが、時間の経過とともにブラケットの周りに広がったしみが濃くなっていくのが嫌だった…
においの元になるのはもちろんのこと、不潔な印象を与えかねません。
治療内容によってはガムが噛めない
口臭対策としてガムは効果的ですが、矯正の治療段階によってはガムを食べることさえ難しい場合があります。
私の場合は噛み合わせのために上下の顎を固定する期間が長く、ゴム掛けをしていました。その都度付け直すのも面倒なうえ、動きやすくなっている歯のことを考えると
他にも矯正後のリテーナーの時期はこまめな飲食が難しくなります。
矯正中におすすめの口臭ケア
歯列矯正中はいろいろな制約がありますが、口臭を改善できる方法も存在します。
矯正用の小さい歯ブラシ
歯医者の受付などでも販売されている矯正用の歯ブラシ。歯の表面とワイヤーの間のわずかな隙間に差し込むことができ、詰まってしまった食べカスを取るのに最適です。
矯正用ブラシで細かい部分を磨いたあとに、通常サイズの歯ブラシで仕上げるとさっぱりしますよ。
歯の根元にはゴム製歯間ブラシ
先に話したとおり、矯正中はワイヤーに邪魔されて糸ようじ・フロスが奥まで届きません。歯の根元に残った汚れには、スーパーや薬局で買えるゴム製の歯間ブラシがおすすめ。
ふにゃっとした柔らかい素材なので、デリケートな歯茎との境目も優しく掃除することができます。
リテーナーには入れ歯用洗浄剤
プラスチック製のリテーナーはとにかく臭いやすいですよね。面積の大きい歯の表面に水分が行き届かず、いつも乾いた感じがします。
私は特に寝起きの乾燥とにおいが気になっていたので、朝食をとっている間にリテーナーの洗浄をしていました。使っていたのは祖父から譲り受けたポリデント。
ぬるま湯にリテーナーと一緒に数分漬けておくだけで、ぬめりや嫌なにおいが無くなります。
MFT(口腔筋機能療法)
口をしっかり閉じられるようにと歯医者から勧められたのがMFT(口腔筋機能療法)です。
簡単に言えば舌や唇、口の周りの筋トレです。生活習慣や癖などで緩んでしまった筋肉を鍛えることで、口が開いたままになるのを防いだり出っ歯を予防したりできると言われています。
まとめ
歯列矯正中は普段より入念な歯の手入れが必要になります。上手くケアグッズを使いこなして、口臭に悩まされない矯正ライフを送りましょう。
- 歯とワイヤーの隙間は矯正用ブラシで磨く。
- 歯の根元にはゴム製の歯間ブラシがおすすめ。
- においやすいリテーナーはポリデントで殺菌・消臭。
- 口周りの筋トレで口臭を予防。
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