寒かった今年の冬もユニクロのウルトラライトダウンが大活躍でした。1枚羽織るだけで体感温度が段違いなので、そのままだったりコートの下に重ねたりしながら週に何度も着ていたほどです。
私は北ヨーロッパに留学していたことがあるのですが、出発時には何としてでもウルトラライトダウンを持っていこうと荷物にスペースを確保。おかげで日本とは違った凍てつくような寒さも乗り越えられました。
かさばらなくて暖かいうえにリーズナブルで言うことなし!と思っていましたが、シーズン中に着尽くしたあとで気になったのが獣のようなにおい。
この記事ではダウン特有の獣臭を予防する方法を紹介します。
目次
ダウンジャケット・コートから獣臭がする理由
一般的に、ダウンジャケットや布団など羽毛が使われているものは獣臭くなりやすいと言われています。においの原因は加工の工程に関係しているようです。
においのもとは羽毛に残った脂肪やゴミ
私たちが使っている羽毛製品には鳥から採取した毛で作られています。抜き取られた直後の毛は鳥の脂肪分やほこり、虫などが付着した状態であるため、加工前に精毛が必要です(1)。
精毛プロセスでしっかり洗い落とせていない脂肪分や汚れがあると雑菌が繁殖しやすくなり、完成した衣類や布団から獣のような脂のような悪臭がしてしまいます。
汗や皮脂が混ざっている可能性も
大抵の場合、ダウンコートを着るのは防寒のためですよね。寒い場所で着ているんだから汗とは無縁と思うかもしれませんが、実際には結構かいてしまっているもの。
特にダウンは保温性・吸湿性に優れ熱を逃しにくい構造になっているため、電車やスーパーなど暖房が効いた場所では知らず知らず汗ばんでいるはずです。
汗や皮脂は体臭を引き起こす一因。羽毛のにおいと合わさって嫌なにおいを増殖させているかもしれません。
ウルトラライトダウンのにおい予防
まずユニクロが公表しているウルトラライトダウンの洗濯表示をまとめてみるとこんな感じです。
- 液体中性洗剤とぬるま湯(30℃)で手洗いする。漂白剤不可。
- 家庭用洗濯機の使用は控える。
- 直射日光を避けて陰干しする。
クリーニング店での水洗いも推奨されていますが、頻繁にクリーニングに出すのはお財布に優しくないので避けたいところ。
自宅でもできる予防策はあるので、私自身が実践している方法をいくつか紹介します。
脱いだ後は袋に入れずに陰干し
ユニクロのダウンといえばコンパクトさが人気。付属の小袋に入れて持ち運びや収納をしている人も多いと思います。
ただ、獣臭を予防するためには袋にはしまわず、ハンガーにかけて保管するのがおすすめです。風通しのいい日陰に干すことでジャケットに付着したにおいを軽減することができます。
おしゃれ着用洗剤で手洗い
ウルトラライトダウンの洗濯表示には液体中性洗剤とぬるま湯で手洗いするように書いてありました。中性洗剤にもいろいろな種類がありますが、私は型崩れ防止もかねて「エマール」などのおしゃれ着用洗剤を使うようにしています。
- STEP1洗濯おけや洗面器を用意し、30℃以下のぬるま湯に適量の洗剤を加えた洗濯液を作る
- STEP2ダウンジャケットを畳んだ状態で洗濯液に浸し、20〜30回押し洗いをする
- STEP3軽く絞ったあと、綺麗な水で押し洗いをしてすすぐ
- STEP4水を入れ替え、お好みで柔軟剤を加えてもう1度押し洗いする
- STEP5しっかり水気を絞り、形を整えて日陰に干す
複雑に見えますが、基本はぎゅっぎゅっと力を入れるだけの押し洗いなのでとっても簡単です。
やや大変なのが絞る作業。ユニクロ公式では家庭用洗濯機の使用を控えるように書いてありますが、私はめんどくさいときは10秒程度だけ脱水機能を使ってしまいます。今のところ目立った傷みはありません。
洗濯後は短時間乾燥がポイント
ダウンジャケットは高い吸湿性がありますが、逆を言えば水分を溜め込みやすい性質だと言えます。
犬をお風呂に入れたことのある人なら分かるかもしれませんが、濡れた状態の動物が放つ毛のにおいは強烈。湿気を含んだダウンを放置することは致命的なのです。
ダウンを着ているうちに吸収される水分量は多くて30%にもなると言われ、乾燥は長持ちさせるためには必須。普段から陰干しして除湿するようにしましょう。
特に手洗いしたあとはある程度乾かしてから軽くぽんぽんと叩いて型を整え、さらに2〜3日陰干しすることで内部の羽毛まで乾燥させるのがおすすめです。
まとめ
街中でも多くの人が着ているユニクロのダウン。着続けると気になってくる獣のようなにおいも自宅でのケアが可能です。
- 脱いだらハンガーにかけて風通しのいい場所へ
- 自宅ではおしゃれ着用洗剤で手洗いする
- しっかり乾燥させることが大切
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