先日、地元から母が東京に遊びに来ていました。久しぶりに丸1日親子水入らずの時間を共にしていましたが、夕方頃になると母の口臭が気になるように。
やんわり指摘してみたところ、「すごく口が乾く感覚がある」との反応が返ってきました。気になって調べてみると母のような症状は「ドライマウス」と呼ばれ、50代以上の中年女性に多くみられるものだそう。
この記事では女性が特に注意すべき「ドライマウス」の原因と予防方法を紹介します。身近な人が口臭や口の乾きに悩んでいたら、教えてあげてみてくださいね。
目次
ドライマウスとは
ドライマウスとは「口腔乾燥症」とも呼ばれ、文字どおり唾液が減少して口の中が乾いている状態を意味します。特に女性に多い症状で、患者の男女比率は1:3とするデータもあるほどです。
ドライマウスを引き起こす原因を簡単に見ていきましょう。
ストレス・緊張による唾液量の低下
私たちの唾液は食べ物の消化や自浄作用、粘膜の保護などさまざまな役割を担っています。唾液は副交感神経が優位になったリラックス状態で分泌されるのが特徴。
裏を返せばストレスや緊張を抱えている交感神経が優位な状態では、十分な唾液が出なくなり口内が乾燥してしまうとも言えるのです。
年齢による口呼吸の増加
また、年齢を重ねていくと疲労や緊張によって顎や口まわりの筋力が低下し、口呼吸の割合が高くなると言われています。
口呼吸を続けることで口内の水分は蒸発して常に乾燥している状態になり、ドライマウスや菌の増殖による口臭を引き起こしてしまうのです。
虫歯や痛みが生じる場合も
唾液の分泌量が低下すると、口の中を綺麗にする自浄作用が機能しにくくなります。その結果、歯垢が付きやすくなり虫歯になってしまうことも。
唾液が減ることで舌がひび割れたり、痛みが生じたりするケースも報告されています。
参考 ドライマウスe-ヘルスネット(厚生労働省)ドライマウスの対策方法
ドライマウスの最たる原因は、唾液の分泌量低下による口内の乾燥だということが分かりました。
口の中を潤すような生活習慣を心がけて、ドライマウスと口臭を予防しましょう。
鼻呼吸を意識する
まず意識したいのは鼻呼吸です。鼻の穴は小さくゆっくりと息を吸ったりはいたりするため、取り込んだ空気は水分を含み温められると言われています。
起きている間は呼吸の仕方をコントロールしやすいですが、寝ている間はそう上手くいかないですよね。実際、母も私も鼻呼吸が苦手で油断すると大口を開けていびきをかいてしまいます。
数年前から実践しているのですが、マスキングテープや医療用テープを口に貼ってから寝るようにすれば鼻呼吸を促せておすすめです。
よく噛んで食べる
小さいときに「よく噛んで食べなさい」と言われたことがある人は多いかもしれません。この定型文は真っ当なことを言っていて、咀嚼は唾液を分泌する大切なはたらきを担っています。
噛む動作には他にも消化を促したり、脳を活性化させたりと嬉しい効果がたくさん。食材や料理にもよるため具体的に〇〇回と決められているわけではありませんが、なるべく食べ物が細かい粒になるまで噛んでみましょう。
唾液腺マッサージをする
耳や顎付近にある唾液腺を優しくマッサージするのも、唾液の分泌を促すために効果的です。
(カワモト公式サイトより引用)
耳のマッサージなら外出先でもバレないので、私自身暇があればくるくるとマッサージすることも。小顔体操の定番である舌回しも口の乾燥対策に聞くと言われています。
リラックスする時間をつくる
緊張やストレスを抱えている状態では、交感神経が優位になって唾液が分泌されにくいと説明しました。副交感神経のはたらきを高めるようなリラックスできる時間をつくることが大切です。
個人的にはゆっくりお風呂に浸かったり、布団で好きな映画を観たりすると心身ともに安らぐなあと感じています。自分が息抜きできる方法を見つけておくことは、ドライマウス対策に限らず有効です。
まとめ
50代以上の女性に多いと言われるドライマウスですが、一説には若年化が進んでいるとも言われています。家族はもちろん、自分自身の生活習慣を見直してみてくださいね。
- 鼻呼吸を意識する
- よく噛んで食べる
- 唾液腺マッサージをする
- リラックスする時間をつくる
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