急に止まらなくなる汗の対策:「半側発汗」の圧迫方法と注意点をまとめてみました

私は小学生のときから汗っかきを自覚していました。中学校に入学するとあがり症も加速し、人前に立つことに強い抵抗感を覚えるように。

ちゃんとした診断を受けたことはありませんが、発表などで周りの人の注目が集まるときは耳まで真っ赤になる赤面症のような症状もみられました。緊張によって身体が熱をもつと大して暑くないはずなのに汗が止まらなくなり、ストレスや焦りでさらに発汗が促進されます。

歳を重ねるにつれて学生時代よりは人の目が気にならなくなってきたものの、今でも緊張して汗をかく場面は多々あります。この記事では、におい対策もかねてあらゆる制汗方法を試してきた私が「半側発汗」を利用した圧迫法について紹介します。

皮膚の圧迫は緊張時の汗に効果あり

発作のように突発的に流れ出る汗をどうにか止めたいと考えていた学生時代、皮膚を圧迫することで汗を和らげられることを知りました。

身体に備わった反射「半側発汗」

圧迫と発汗の関係性を説明するのが「半側発汗(はんそくはっかん)」と呼ばれる皮膚反射です。

半側発汗って?
皮膚の一部を圧迫することでその部分からの発汗が抑えられ、圧迫されていない反対の部位で発汗量が増加する現象。

例えば仰向けで寝ているときに下半身に寝汗をかきやすいのも、布団と密着している肩甲骨周辺が圧迫されているからです。

有名な話ですがいつも涼しげな表情をしている舞妓さんも半側発汗を利用していて、胸の高い位置を帯で締めることで顔周りの汗を抑えているそう。

自分で圧迫法をするときに使う道具

実際に圧迫法を試してみたいときに使う道具は簡単に入手可能。私も使っているものをいくつか紹介します。

腰紐

着物や浴衣を着付けるときの道具である腰紐は私もよく使っていたアイテムです。もともとの使い道が着物を締めて着崩れを防止するためのものなので、扱いやすく微調整もしやすいのでおすすめ。

ブラジャー

紐状のものは何も持ち合わせていないけど汗の応急処置がしたいというときにはブラジャーでも代用可能です。方法は簡単でいつもより少しキツイと感じる位置でホックを止めるだけ。

紐に比べると縛る部位の細かい調整がききませんが、圧迫をするには十分ですよ。

ゴム紐

スーパーや100均などの手芸道具売り場で購入できるゴム紐も圧迫法に使うことができます。個人的にはかゆくなってしまい使用を止めましたが、効果を感じて使っている人もいるようです。

最近は制汗用に調節されたゴムも売られているので、ぜひ試してみてください。

圧迫法をするときのコツ・注意点

圧迫法による効果を感じるためには、いくつかのポイントや注意点を理解しておくことが大切です。

骨が出ている部分の近くを圧迫する

いざ圧迫法を実践するとき、ただ闇雲に身体の部位を縛ってもあまり意味がありません。一般的に圧迫法に適した効果的なのは骨が浅い場所にあって皮膚表面から分かる部位だと言われています(1)。

とはいえ骨そのものを締めつける必要はなく、あくまでも皮膚を圧迫することで反射が起こるそう。一般的に上半身の汗を止めたい場合は胸の上部やわきの下を絞め、下半身では骨盤の上部(腸骨稜)や外ももの出っ張り(大転子)を圧迫します。

締めるときは下着の上から

紐やゴムバンドなどを使うときにはタンクトップやキャミソールなどの下着を着用するのがおすすめです。布が肌にピタッと触れてしまうので汗が付くのがネックですが、肌トラブルを避けるためにはやはり下着の上から縛るのがいいと思います。

私は学生時代に弓道をしていたので袴の帯を使って圧迫法を試していた時期がありましたが、地肌に直接当たると蒸れやかゆみなど他の問題が生じてしまうこともありました。

高気温&運動後には不向き

科学的に実証されている半側発汗ですが、気温が高い日や運動後などに体温を下げるための「温熱性発汗」が行われるタイミングでは効果が薄れると言われています。

どちらかと言うと、私のように人から見られている緊張やストレスなど精神的な理由から汗をかきやすい人におすすめの制汗方法です。

長時間の着用はしない

皮膚の圧迫は発汗作用だけでなく血流や心肺機能、消化運動など多くの自律機能にも影響を与えると言われています。長時間にわたって身体を締めつけ続けると、自律神経が乱れて体調不良を引き起こす可能性も。

会議や発表前など、ここぞ!というときに一時的に圧迫法を利用するのがよさそうです。

まとめ

急に出てきて意識すればするほど止まらなくなる汗はとっても厄介。魔法のように汗を止めることはできませんが、私が経験したように圧迫法によって多少は発汗を落ち着けられる場合があります。

圧迫法で汗を止めるときのポイント
  • 骨が出ている部分を圧迫する
  • 下着の上から締める
  • 運動後より緊張時の汗に効果的
  • 長時間の着用は避ける

参考リンク

1. 小川徳雄(2002)「皮膚圧迫と発汗反応 ―半側発汗のメカニズム―」『繊維製品消費科学』43(8)

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