脱毛はワキガ治療とは別もの:医療レーザー脱毛後に汗っかきの私が感じたこと

リクルートライフスタイルが2018年に行った調査によれば、15〜69歳の女性のうち、脱毛経験者の割合は25.4%にのぼるそうです。ざっくり計算して日本人女性の4人に1人が脱毛をしたことがあるというわけです。

参考 【美容センサス2018年上期】≪エステサロン編≫リクルートライフスタイル

最近ではエステ脱毛が打ち出している破格キャンペーンのおかげもあってか脱毛へのハードルが下がっていて、私の周りの友人も脱毛している人がかなり増えています。

脱毛をしていない人に理由を聞いてみると、脱毛による身体への影響がネックとなって踏みとどまっているそうです。特によく聞くのが「レーザー脱毛するとわき汗が増えてしまう」という迷信。

レーザー脱毛してもわき汗は増えないということは以前にも書いたとおりなので、そういう声が聞こえたら全力で訂正するようにしています。反対に脱毛でワキガが治ると思っている人もいるようですが、これも誤った情報。

この記事ではレーザー脱毛ではワキガが治らない理由を解説します。クリニックで受けられるワキガ治療も簡単にまとめてみたので参考にしてみてくださいね。

レーザー脱毛でワキガは治らない

繰り返しますがレーザー脱毛でわき汗が増えたり、ワキガになったりすることは基本的にありえません。レーザー脱毛の仕組みを理解すれば、汗に直接影響がないことが分かるはずです。

レーザーは汗腺に反応しない

医療脱毛で使用するレーザーには黒いものに反応する性質があり、私たちの毛に含まれる黒色のメラニン色素に触れると熱を発します。照射を続けていくと発生した熱が毛から毛嚢(もうのう)に伝わり(1)、毛を生やすように司令を出す毛根の組織を破壊。

毛嚢(もうのう)って?
毛根を包み込む袋状の組織のこと。毛包とも呼ばれる。

その後数ヶ月ごとに照射を繰り返すことで成長期をむかえた毛根にまんべんなくダメージを与え、永久脱毛が完成するという仕組みです。

  • STEP1
    レーザーが体毛に含まれるメラニン色素に反応する
  • STEP2
    毛から毛嚢(もうのう)に熱が伝わり、毛根の組織を破壊する
  • STEP3
    毛根にダメージを受けた毛は育たずに抜け落ち始める
  • STEP4
    定期的にレーザー照射を繰り返すことで永久脱毛が完成する

以上がレーザー脱毛の基本的な流れですが、私たちの身体に存在する2つの汗腺「エクリン腺」と「アポクリン腺」には黒い色素は含まれないため、そもそもレーザーが反応しないと言われています。

汗の感覚には変化あり

実は私自身も医療レーザー脱毛の全身コースを受けている途中です。脱毛する前から汗っかきな体質で、特に緊張したりストレスを感じたりするとわきがびっしょり濡れてしまうことも。

契約するまでは私もネットで飛び交うデマに惑わされてわき汗が軽減されるんじゃないかと期待していましたが、実際に受けてみると汗の量に変化はみられませんでした。

むしろ今まで汗を堰き止めていた毛がごっそり無くなったので、汗が肌を伝うのは以前よりはっきり分かるようになった気がします。汗の量そのものではなく、汗をかく感覚が少し変わりました。

菌の繁殖が抑えられる可能性

レーザーが汗腺に直接影響を与えることはないと説明しましたが、においの原因となる雑菌の繁殖を抑えてくれる可能性はあります。

レーザー脱毛後の毛が抜け落ちた毛穴には引き締め効果が期待でき、菌が増殖しにくい環境が作られるそう。ただし、いろいろなクリニックの説明にも個人差があるとの注意書きがあるということを頭に入れておきましょう。

医療機関で受けられるワキガ治療

レーザー脱毛でワキガを治すことはできませんが、医療機関で受けられるワキガ治療は数多く存在します。

医療機関でのわきが手術:代表的な治療法の種類とメリット・デメリットを比較しました

どの方法も一長一短なので、病院やクリニックで意見をもらいながら自分の条件に合った治療法を見つけることが大事です。

ボトックス注射

美容クリニックで耳にする機会の多いボトックスはワキガ治療にもよく使われています。わきの汗腺に注射することで神経伝達物質の分泌を抑え、汗をかきにくくする方法です。

身体への負担が少ないことが特徴で、子供のワキガを改善するためにも用いられます。

ミラドライ

ここ数年で急増しているミラドライは、マイクロ波を皮膚の上から当てて汗腺を消滅させる方法です。従来の手術と違って肌を傷付けることもなく、ダウンタイムも短いと言われています。

保険適用外の自由診療に含まれ、保険が効く治療と比較すると高い手術費(約35万円)を負担しなければなりません。

剪除(せんじょ)法

日本で保険適用が認められているワキガ手術の1つです。わき部分のしわに沿って数本の切り込みを入れ、皮膚を裏返して目視で汗腺を切り取っていきます。

術後は1週間ほどの入院が必要なうえ、傷跡が大きく残ってしまうリスクが高いため審美性を意識したクリニックなどでは採用されない方法です。

まとめ

レーザー脱毛が直接的に汗腺を破壊してワキガを治すことはないと明らかにしました。とはいえ副次的な効果の可能性はゼロではなく、私のように脱毛後に汗の感じ方に変化がみられることはありえます。

レーザー脱毛とワキガの関係
  • そもそもレーザー光は汗腺に反応しない
  • 毛が無いことで汗が出る感覚は変わった
  • 毛穴の菌繁殖を抑えられる可能性はある

参考リンク

1. 渡辺晋一(1998)「レーザー治療の原理と応用」『日本レーザー医学会誌』19(4)

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