「汗かきなのに冷え症」の原因は冷え:身体を温めるおすすめの生活習慣を3つ紹介します

汗っかきの私にとって日本の夏は地獄。真夏になると頭から湯気が出ているんじゃないかというくらい身体が熱をもちます。体温を下げようと全身から汗が噴き出ますが、落ち着くまでにはかなり時間がかかることも。

冬になったら過ごしやすいかと言われるとそうでもなく、一転かなりの冷え症になってしまうのです。手に触れた友人からも驚かれるほどの末端型冷え症で、外出時の手袋は絶対に欠かせません。

そのくせ真冬でも急ぎ足で駅に向かい厚着したまま満員電車に乗り込もうものなら、汗がたらたらと背中や額を伝って恥ずかしい思いをする始末。

この記事では、私のように汗かきと冷え症の2つの症状に悩む人におすすめの体質改善方法を紹介します。

汗かきと冷え症は同居する

一見まったく逆の性質をもつように思える汗かきと冷え症ですが、実は深いつながりがあります。まずは冷え症を引き起こす要因について簡単に見ていきましょう。

冷え症の一般的な定義は以下の通りです。

(冷え性とは)中枢温と末梢温の温度較差がみられ,暖かい環境下でも末梢体温の回復が遅い病態であり、多くの場合、冷えの自覚を有している状態(1)。

中には内臓が冷えるタイプや下半身だけが冷えるタイプもいるそうですが、基本的には身体の先端が冷たくなる傾向があります。

交感神経優位による体温調節機能の低下

私たちの体温を調節する役割を担っている自律神経。「交感神経」と「副交感神経」の2つの神経が互いに補い合うことでバランスを保っています。

交感神経

緊張時や仕事モードに入ったときに優位になるのが交感神経。脳が興奮状態になり、心拍数が増えたり呼吸が早くなったりする。

副交感神経

交感神経とは反対に、リラックスしているときに優位になりやすいのが副交感神経。心拍数は落ち着き、胃腸の動きが活発になったり唾液の分泌量が増えたりする。

自律神経は心臓や肺、汗腺などのさまざまな内臓器官に関わる大切な神経ですが、冷えに影響を与える血管や汗腺のはたらきを支配しているのは主に交感神経だと言われています。

長時間の仕事やストレス、生活習慣の乱れなどによって交感神経の緊張状態が長引くと、血管が収縮して血の流れが悪くなり冷え症を引き起こしてしまうのです。

参考 自律神経の基礎知識 【交感神経と副交感神経】花王ヘルスケアナビ

自律神経の乱れは汗の分泌にも影響

自律神経による身体への影響は、冷え症だけでなく汗の分泌についても言えることです。

体温調節機能が正常にはたらいていないと、普段なら耐えられる気温でも身体が「暑い」と錯覚して熱を逃すように命令を出します。この命令によって血管が拡張し、汗をダラダラとかいてしまうのです。

私の場合は「他の人は涼しい顔をしてるのに」「人に見られて恥ずかしい」というストレスによって、さらに心の平静が保ちづらくなり汗が悪化していました。

冷え症を改善する生活習慣が大切

夏には暑がりで汗っかきなのも、冬には異常に身体が冷えるのも根本的な原因は同じ。冷え体質を改善することで症状を和らげましょう。

リラックス方法を見つける

血流が滞ってしまうのは交感神経が優位になっているからだと説明しました。うまくリラックスできれば、副交感神経を活発化して血の巡りをよくすることができます。

副交感神経のはたらきを高める方法としてよく挙げられるのがこちら。

  • 腹式呼吸
  • 音楽を聴く
  • 湯船(足湯)に浸かる
  • ハーブティーを飲む
  • 好きな香りを嗅ぐ

個人的なおすすめはiHerbで購入できる「Yogi Tea(ヨギティー)」シリーズのハーブティーです。

最近は生姜が効いたレモンジンジャーが気に入っていて、冷えや疲れを感じたときはもちろん、憂鬱なPMS(月経前症候群)を落ち着けるためにも飲んでいます。

筋トレで基礎代謝を上げる

冷え症改善のためには、筋肉量が少ない傾向がある女性こそ意識的に運動して基礎代謝をあげることが大事です。運動と聞くとジョギングやウォーキングなどの有酸素運動を思い浮かべる人が多いですが、効率よく代謝をあげるなら筋トレがおすすめ。

私も去年からジムに入会して重量マシーンを使ったトレーニングを行なっていますが、以前と比べて運動開始後の身体が温まりやすくなったと実感しています。

ジムに行くのはちょっと…という人にはダンベルやゴムチューブなどを使った「宅トレ」でも効果がありますよ。

タンパク質を摂る

私たちが食事をするとき、「DIT(食事誘発性熱産生)」と呼ばれる作用が働きます。

食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。このため食事をした後は、安静にしていても代謝量が増えます。この代謝の増加を食事誘発性熱産生(DIT: Diet Induced Thermogenesis)または特異動的作用(SDA: Specific Dynamic Action)といいます。

e-ヘルスネット-「食事誘発性熱産生」より引用

食べ物は大きくタンパク質、脂質、糖質の3つのマクロ栄養素に分類できますが、中でもタンパク質のエネルギー代謝は高いと言われ、摂取カロリーの約30%(糖質は6%、脂質は4%)が食事誘発性熱産生によって消費されるのです。

また、若年女性を対象にした調査によれば、冷え症患者はタンパク質不足の傾向があることも明らかになっています(2)。運動と合わせてしっかりタンパク質を摂取することで身体を温める習慣を作りましょう。

まとめ

「夏には汗をたくさんかくのに、冬になると重度の冷え症になってしまう」という悩みの原因は冷えかもしれません。生活習慣を見直して冷え体質を改善することで、不調の少ない身体を目指しましょう。

冷え症を改善する3つの生活習慣
  • リラックス方法を見つける
  • 運動で基礎代謝を上げる
  • 動物性タンパク質を摂る

参考リンク

1. 中村幸代(2010)「『冷え症』の概念分析」『日本看護科学会誌』30(1)

2. 大和孝子・青峰正裕(2003)「女子大学生における冷え症と食習慣との関連」『総合健診』30(3)

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