歳を重ねるにつれ、ふとしたときに口のにおいを心配するようになりました。マスクなどでその場しのぎはできるかもしれませんが、口臭を根本的に改善するには日頃のオーラルケアが不可欠。
この記事では自宅でも簡単に実践できる口臭予防とおすすめのケアグッズを紹介します。
口臭の主な原因は舌と歯茎
においの原因になる口腔内の問題は、主に「歯(歯茎)」と「舌」の大きく2つに分けられます。
口臭の主体は硫化水素(H2S),メチルメルカプタン(CH3SH),ジメチルサルファイド[(CH3)2S]から構成される揮発性硫黄化合物(Volatile sulfur compounds;VSC)である.(中略)舌苔と歯周病が原因のほとんどを占め,この両者では,舌苔からの硫黄化合物産生量の方が多い.
「エビデンスに基づく口臭臨床」より引用
病院での治療対象である「病的口臭」に心当たりがあれば、早めに専門医療機関を受診することが大切です。

重度の歯周病でない場合、自分で行うケアでも口臭を改善できます。
歯・歯茎ケア
毎日当たり前のようにしている歯磨き。もし歯ブラシと歯磨き粉だけでさっとすませている人がいれば、ケアの仕方を見直したほうがいいかもしれません。
糸ようじ・フロス
歯や歯茎のケアで1番おすすめなのが糸ようじ。私は歯科矯正をきっかけに使い始めましたが、それまでの十数年を後悔するほど食べカスがよく取れるます。
糸ようじにもいろいろな種類がありますが、糸部分が何重にもなっていると、汚れを絡めとりやすく頑丈なのでおすすめです。
糸ようじをそのまま持ち運ぶことに抵抗がある人もいるかもしれません。必要な分だけ引っ張り出して使うことができるフロスなら、見た目もスマートでポーチに入れていても気になりません。
マウスウォッシュ
糸ようじとブラッシングで大部分の汚れは落とせるものの、口に残ったねばつきが気になることもあります。
そんなときには歯磨き後にマウスウォッシュを組み合わせるのがおすすめです。私が個人的に好きで使っているのが「TheraBreath(セラブレス)」。
iHerbで3000以上ものレビューが書き込まれているうえに、4.5(5段階中)の高評価が付いている超人気商品です。
私は歯列矯正のリテーナーを装着して寝るのですが、就寝前のマウスウォッシュのおかげで朝起きたときの不快感が少なくなりました。
舌苔ケア
朝起きた時や食後に舌にザラザラした白いものが付いてることがありませんか?この舌の汚れは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれ、口臭を引き起こす要因の1つです。
舌のクリーニングには口臭の原因物質を減少させる効果が認められているので(1)、自宅で手軽にできる口臭予防としておすすめ。
舌ブラシ・舌ベラ
柔らかい専用ブラシや先の丸いヘラを使うと、上手に舌を掃除できます。
舌の粘膜は柔らかく傷つきやすいので、磨くときには注意が必要。軽く舌を湿らせてから優しく扱いましょう(2)。
反射嘔吐をおこさないように舌の根元から先へ向かってこすります。この手順を繰り返し、白い舌苔がなくなればOKです。
ガーゼ・綿棒
専用の道具を揃えるのはちょっと…という場合、ガーゼや綿棒などで代用することも可能です。
基本的な清掃方法は舌ブラシと同じで、舌を軽く湿らせたあと奥から手前へ優しくなでるように磨きます。ガーゼは指に巻きつけると使いやすくなりますよ。
タブレット
舌掃除に時間がかけられないときは、市販のタブレットを舐めるのもおすすめです。
タンパク質分解酵素であるプロアテーゼが含まれるタブレットには、舌苔を綺麗にする作用が期待できます(3)。
グリコから発売されている「BREO(ブレオ)」にも、プロアテーゼの1種である「アクチニジン」が配合されているそう。簡単に舌ケアできるのがいいですね。
まとめ
口臭を予防するには日々のお手入れが欠かせません。特に口のにおいの二大原因である歯茎と舌をケアするのが効果的です。
- 歯磨き前には糸ようじで歯間の食べカスを取り除く。
- 舌苔(ぜったい)はヘラや綿棒で奥から手前へ優しく掻き出す。
- 時間がないときはタブレットでも舌磨き。
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