女性の4割が経験:尿もれ(失禁)の原因と3つの対策・治療方法を紹介します

私は自他ともに認める頻尿で1時間の授業をお手洗いに立たずに受けるのがやっとというくらい、1日のうちに何度もトイレに行きます。

最近ふとした拍子にサラサラとした液体が股から流れ出る感覚が続きました。最初はお風呂上がりに起きることが多かったので浴槽のお湯が入り込んでしまったのだと思っていましたが、入浴後かなり時間が経っているのにツーっと何かが伝い出ることも。

毎回慌てて確認してみると無色無臭なのですが、あとからパンツに尿のにおいが染みていることが何度かありました。調べてみたところ私のような「尿もれ」に悩まされる女性は年齢を問わず多くいることが判明。

この記事では女性の尿もれを引き起こす主な原因と尿もれ・におい対策を紹介します。

尿もれは主に「腹圧性尿失禁」「切迫性尿失禁」の2種類

尿もれ(尿失禁)は女性にとって身近な問題で、日本人女性の20〜40%(40歳を超えると30〜60%に増加)が尿失禁を経験したことがあるそう(1)。

一般的に尿もれと一括りにされる現象は、実は大きく2種類に分類されるのを知っていますか?

衝撃に弱い腹圧性尿失禁

尿もれの中でも最も多いと言われているのが「腹圧性尿失禁」です。くしゃみをしたときや笑ったとき、重い荷物を持ったときなど衝撃が加わることによっておしっこが漏れてしまいます。

歳を重ねるごとに症状が顕著になると言われていて、特に40代に突入すると悩みを抱える女性が急増するそう。

女性の尿道の周りには「骨盤底筋群」と呼ばれ筋肉が集中している部位があります。本来骨盤底筋は膣をキュッと締め、尿意をコントロールできますが、筋力が低下するとその役割が果たされなくなってしまうのです。

特に妊娠・出産を経験した女性は胎児の圧迫によって筋肉と繊維組織が引っ張られ、骨盤底筋が弱りやすくなります。妊娠中に発症した失禁がその後も慢性化する可能性もあるんだとか。

急な尿意を伴う切迫性尿失禁

腹圧性尿失禁に対して「切迫性尿失禁」は急な尿意に間に合わないことによって生じる失禁です。

よく例として挙げられるのは、トイレに駆け込んでパンツを下ろした瞬間に漏らしてしまったというエピソード。実は私も全く同じことをしてしまった経験があります。我慢し続けてようやく家に帰り着いたと思ったら、便座に座る前に一気に緩みそのまま放出。

切迫性尿失禁に悩まされる人の多くは膀胱が過敏になっていることが原因で、頻尿を併発していることが多いとも言われています。

私の場合、長距離バスや会議、式典など「ここでトイレに行きたくなったらやばいな…」という状況を意識すればするほどトイレが近くなり耐えられない尿意を催します。

その他の尿もれ

腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁の2つの尿もれを紹介しましたが、正確にはその他にも「溢流性(いつりゅうせい)尿失禁」「機能性尿失禁」などが考えられます。

参考 尿が漏れる・尿失禁がある日本泌尿器科学会
  • 溢流性(いつりゅうせい)尿失禁:尿が出にくくなる排尿障害を前提とし、自分が出したいタイミングで出せない・勝手に少しずつ出てしまうなどの症状がみられる。特に男性に多い。
  • 機能性尿失禁:排尿機能は正常だが、身体の不自由や認知症などが原因でトイレに間に合わず漏らしてしまう。介護と深く関係している。

尿もれ・におい対策

自分が尿もれすることにショックを受けるかもしれませんが、大切なのはしっかりと対策をすること。必要があれば医療機関での治療を検討するのもいいと思います。

骨盤底筋を鍛えるトレーニング

女性の尿もれの多くが骨盤底筋群の筋力が低下したことによる腹圧性失禁であると説明しました。逆を返せば、骨盤底筋を鍛えてしっかり力が入る状態に戻せれば、多少の衝撃や尿意には動じずに膣を引き締めることができます。

骨盤底筋はトレーニングで鍛えることが可能です。自宅ではもちろん、デスクワークの合間に座りながらできる筋トレもあるので習慣づけられるといいですよね。

ユニチャーム公式サイトにはイラスト付きの説明が載っていておすすめです。。

参考 骨盤底筋トレーニングunicharm

薬での治療

腹圧性尿失禁が筋肉トレーニングによって改善されることが多い一方、切迫性尿失禁を患う人に対しては薬による治療方法が一般的です。

排尿を促す物質・アセチルコリンの過剰な分泌を抑える「抗コリン薬」や、膀胱の緊張を緩ませ、尿の貯蓄機能を高める「β3(ベータスリー)受容体作動薬」などがよく使われます(2)。

飲み水コントロール

私も思い当たるところがありますが、尿もれに悩んでいる人は水分を摂りすぎている可能性が考えられます。だからといって極端に水分摂取を減らすのはよくないので、まずは就寝前の水分を調整してみることがおすすめです。

正常な排尿の目安は200〜400ml/回で1日の排尿量は1000〜1500mlになると言われています。基準値に寄せていくことを目標に、自分の生活習慣を見直してみましょう。

まとめ

私のような20代から母親世代まで、幅広い女性が経験したことのある尿もれ。思わぬタイミングで出てきて焦ってしまうこともありますが、普段の対策を心がけて外出を楽しみたいですね。

女性の尿もれ対策方法3選
  • 骨盤底筋トレーニングで膣を引き締める。
  • 切迫性尿失禁には薬での治療が効果的。
  • 生活習慣を見直して水分摂取量を調整する。

参考リンク

1. 生方瞳・丸山仁司・霍明(2017)「中高年女性における腹圧性尿失禁症状とインナーユニット機能との関係性」 『理学療法学』44(5)

2. 女性下部尿路症状診療ガイドライン|日本医療機能評価機構

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