ついに新年度が始まり、入学式や入社式など慣れないスーツを着る人も多いのではないでしょうか。私自身もここ数年、大学の入学式や就活、入社式などでジャケットを羽織る機会が重なったのですが、毎度気になっていたのがわき汗です。
こういうイベントのときは大抵、無意識な興奮状態にあるのか自分でも汗をかいてるのが分かってしまい、どうにかしなきゃという焦りでさらに発汗するという悪循環に陥ってしまいます。
ジャケットの裏地のおかげでかろうじて外には染み出ないものの、中に着ているブラウスやシャツは汗びっしょり。脱ぐに脱げない状況になってしまうのです。
この記事では春先に気を付けたいジャケットの下の脇汗対策を紹介します。汗っかきの私も実践している方法なので、ぜひ試してみてください。
目次
春先のわき汗は臭いやすい?
意外かもしれませんが、わき汗のにおいは夏よりも気温が低い春の方が強くなりやすいと言われています。春先のわき汗が臭いやすい原因をいくつかみてみましょう。
体温調節が難しい
4月に入り少しずつ春に近づいている感じがしますが、「三寒四温」という言葉どおり寒暖差がきつい日々が続いています。この時期は思いがけず薄着になってしまったり、反対に暑すぎたりと服装選びが難しいですよね。
気温に合わない服を着てしまうと体温調節が上手くいかず、不快な汗をかいてしまうことがあります。
春は緊張しやすい
春といえば新しい環境に身を置くことも多々あり、誰にとっても緊張や不安を感じやすい季節だと思います。
私たちが汗をかくメカニズムは大きく「温熱性発汗」「精神性発汗」という2種類に分けられますが、春に多いのは後者の精神的な原因によるもの。
精神性発汗の場合、においを発しやすいアポクリン腺からの汗が増えてしまうことが明らかになっています。
冬の間に汗腺機能が低下
春に体感とは関係なく変な汗が出たり、汗がいつもより臭く感じた経験はありませんか?
気温が下がって汗をかきにくくなる冬の間、汗腺は衰えると言われています。汗腺の機能が低下してしまうと血液中に存在するミネラルやアンモニアなどが多く含まれる状態で排出され、ベタベタして臭いやすい汗をかいてしまうそう。
さらにミネラルに含まれるアルカリ性が肌の表面に付着することで、皮膚の常在菌が繁殖することでにおいの原因となります。
参考 「夏の汗」より臭い「冬の汗」 しっかりにおい対策をNIKKEI STYLEジャケットを着ているときのわき汗対策
周りが上着を脱ぐ中、わき汗が気になって結局脱げずじまい…なんて体験をしたことは数えきれないほど。汗の程度によっては完全な予防は難しいですが、私自身も汗対策をすることで心身ともに楽になりました。
インナーは袖付きがおすすめ
たまに暑がりの人でノースリーブの上にそのままジャケットを羽織って汗対策をしている人がいます。
確かに素肌にジャケットのひんやりとした裏地があたると気持ちいいですが、ノースリーブの場合は肌と裏地が密着することになるため汗が直接吸収されて劣化を早める可能性あり。
個人的には袖付きのインナーを間に挟むのがおすすめです。市販のわき汗パッドやパッド付き下着を着用すれば汗じみもかなり軽減されます。特に下着は肌にフィットしてずれにくいですよ。
通気性がいいサマージャケットを着る
4月も半ばに差し掛かると、かなり気温が上がってきますよね。春先に着ていたジャケットでは裏地が厚すぎて熱や汗が上手く放出されないことも考えられます。
私のように汗っかきの人におすすめなのがサマージャケット。コットンやリネンなどの天然素材が使われていることが多く、暖かい季節に着ても清涼感を保つ効果があります。
自宅で丸洗いできるものも多く、お手入れしやすいところも嬉しいです。
制汗剤を使い分ける
わき汗対策の王道である制汗剤も使い分けによって効果を高めることができます。
制汗剤と言ってもいろいろな種類がありますが、クリームやスティックなどの塗るタイプは耐水性が高く汗でも流れ落ちにくいことが明らかになっています。

多汗症の可能性も
対策法をいろいろ試した結果、まったく改善が見られない場合は皮膚科を受診するのも1つの手かもしれません。多汗症やワキガの手術法は複数あり、当然それぞれにメリット・デメリットがあります。

カウンセリングを受けて自分に合った方法を見つけることが大切です。できればいくつかのクリニックを回ってセカンドオピニオンをもらい、より客観的な判断をするのもいいと思います。
まとめ
汗じみやにおいなんか気にせず、気持ち新たに新生活をスタートしたい人もいるはず。わき汗対策を習慣化して、人前でも堂々とジャケットを脱げるようになるといいですよね。
- インナーは袖付きがおすすめ
- サマージャケットは通気性よし
- 制汗剤は使い分けで効果を高める
- 必要に応じて多汗症の治療を受ける
コメントを残す