電車に乗ると毎日のように目に入ってくる脱毛の広告。周りの友人たちもクリニックに通っていると聞き、2018年はついに医療脱毛をしてみることに。
一般的に、全身医療脱毛にかかる費用はコース一通りで約30万円ほど。大きな買い物なので契約前に入念な下調べをしていたところ、「脱毛してわき汗が増えた」「脱毛のせいでわきがになった」などの口コミを多数発見しました。
この記事ではレーザー脱毛を実際に経験して分かったわき汗の変化を解説します。もしわき汗が心配で脱毛を迷っている人がいれば参考にしてくださいね。
レーザー脱毛は汗腺に影響しない
ネット上には脱毛とわき汗にまつわる噂が飛び交っていますが、結論から言うとレーザー脱毛は汗腺には影響しません。
汗を分泌する2つの汗腺
私たちの汗を分泌するのは、皮膚に存在する「エクリン腺」「アポクリン腺」の2つの汗腺です。
全身に分布するエクリン腺から出る汗は体温調節の意味合いが強く、サラッとしていてにおいもありません。
一方でわきやデリケートゾーンなどに集中するアポクリン腺から出る汗は毛穴を通るため、脂質やたんぱく質などの成分と混ざり合いながら体外に排出されます。皮膚に存在する常在菌がこの混合物を分解しようとするときに、「腋臭(えきしゅう)」と呼ばれる特有のにおいを発します。
汗腺に黒い色素は無い
そもそもレーザー脱毛とは、毛根の細胞内にある黒い組織だけに反応して毛根を破壊し毛の発育を妨げる方法。メラニン色素が含まれない部位には影響が無いと言われています。
エクリン腺とアポクリン腺に黒い色素は含まれていないため、レーザー照射によって汗の量や質が変化することは考えにくいのです。
わきがは先天性のもの
「わきがになった」というレビューもありましたが、こちらも理論上ありえない話です。わきがの原因であるアポクリン腺の数や大きさは人によって違い、生まれたときから決まっています。
ちなみにわきがは優性遺伝するものなので、親がわきがだと子もわきがになる可能性が高いと言われています(1)。
全身医療脱毛後に感じたわき汗の変化
先日4回目の施術を終えて、かなり毛が薄くなってきました。わきは効果が早く出やすいと言われている部位で、わき毛が生えてきたとしても産毛のように柔らかく簡単に除毛できます。
日々のムダ毛処理が格段に楽になって満足していますが、確かにわき汗が変わった?と感じることがありました。
汗が伝う感覚が分かるようになった
今まで剛毛によって守られていたわきから毛が無くなったことで、汗が出ている感覚が分かりやすくなりました。「脱毛をして汗が増えた」と言っている人たちは、多分このことを言っていたんだなと納得。
皮膚と服の間に遮るものが無くなるため、汗が肌を伝ったり服の汗じみが目立ちやすくなったりする可能性があります。個人的にはこれまでと同じ生活・わきのケアをしていても特に支障は無いかな、という感じです。
外出先でのケアがしやすくなった
私はもともと汗をかきやすい体質で、においが気になるわきのケアをこまめにするよう心がけています。

汗をかいたと感じたら汗拭きシート→制汗スプレー(塗る制汗剤)の順でにおい対策するのがいつもの流れ。脱毛してからは毛に邪魔されないのでささっと処理でき、外でのケアが楽になりました。
まとめ
医療レーザー脱毛がわき汗に影響を及ぼさないことは科学的に証明されている一方、確かに体感として汗が変化したと思うときがあります。
メリット・デメリットを理解した上で快適な脱毛ライフを送ってください。
- 汗腺にはレーザーに反応するメラニン色素が無い。
- わきがは先天性。レーザー脱毛で発症することは考えにくい。
- 毛が無いことで汗が流れる感覚が分かりやすくなる。
- 毛に邪魔されないため、においケアが楽。
[…] レーザー脱毛してもわき汗は増えないということは以前にも書いたとおりなので、そういう声が聞こえたら全力で訂正するようにしています。反対に脱毛でワキガが治ると思っている人もいるようですが、これも誤った情報。 […]