安価な移動手段として若い世代を中心に人気を集めている夜行バス。学生旅行や就活などでもバス会社を利用する人は多いですよね。飛行機や新幹線に比べると時期によっては1/3以下の値段で目的地まで行けるため、お財布にも優しいです。
私も旅行や好きなアイドルのコンサートに行くために夜行バスに乗車したことがありますが、値段相応と言えばいいのかあまりいい経験をした試しがありません…
夜間の話し声や液晶の光など快適な移動を妨げるものはいろいろありますが、特に困ったのはにおいに関するトラブルです。この記事では夜行バスで起こりがちな嫌なにおいの対策方法と乗る前に気を付けるべき項目を紹介します。
夜行バスで起こりやすいにおい
7〜8時間の長時間にわたる夜行バスでの移動にはさまざまな悪臭が隠れています。バスのように空気の循環が不十分な環境では逃げ場もなく辛さも倍増です。
食べ物
新幹線の551問題と同じく、夜行バス内でにおいの強い食べ物を口にする乗客は一定数います。
がっつり食事というよりは簡単に食べられるコンビニのホットスナックやお菓子を持ち込む人が多い印象ですが、油っぽいにおいはすぐに充満してしまい気持ちがいいものではありません。
袋のガサガサとした音は寝る体勢に入ってから聞こえてくると眠りの邪魔にもなってしまいます。
汗・足のにおい
長時間シートに座っているだけだと、靴を脱いでくつろぐことも多いですよね。場合によっては1日動き回って蒸れた足を休めようとする人もいるかもしれません。
足には汗腺が集中していたり、靴の中は高温多湿になりやすかったりと菌が繁殖しやすい条件が揃っています。すぐ隣の人から足のにおいがする状況を8時間我慢するのは想像するだけで大変ですね。
口臭
多くの場合、夜行バスを利用する人は翌朝目的地に到着するまでの間に睡眠をとります。たとえ窮屈で時間がかかっても「どうせ寝るだけ」という理由でより安いバス移動を選ぶのです。
空調が付いたバスの車内で一夜を過ごすことになれば、口内は乾燥して細菌が繁殖しやすくなることは避けられません。

特に寝起きは唾液の分泌量も減っているため、一時的とはいえ口臭はピークに達します。
香水
コンサート会場やディズニー、USJなどのテーマパーク行きのバスで遭遇しやすいのが若い女性の香水のにおいです。
お揃いの服を着ておめかししているのは微笑ましいのですが、密室で化粧品や香水、ヘアコロンの強いにおいを嗅がされるのはなかなかの苦行。
意外なところにも不快なにおいが潜んでいることを思い知らされました。
においから身を守るための対策
個人的には多少お金を払ってでも飛行機や新幹線に乗ってしまった方が最終的に満足できると思いますが、夜行バスを使う場合もにおい対策をすることで快適度を上げることができます。
ランクが高いバスを選ぶ
においのトラブルに巻き込まれないためには、バス選びがかなり重要です。最近の夜行バスはどんどん進化していて、アメニティや最新設備付きの高級路線も出てきているそう。
- 4列シート:1番安い標準的なバス。
- 3列シート:2列+1列の座席。4列タイプよりシート幅がゆったりしている。
- 3列独立シート:通路を2つ挟んでそれぞれの座席が独立している。
- 2列シート:中央に広い通路がある高級タイプ。
主なシートの種類は以上のとおりですが、バス会社によってアメニティやカーテンの有無、リクライニングの角度なども違うので事前の確認は必須です。
私の経験上、4列シートは破格なこともあって乗客を含めて環境があまりよくありません。少し価格は上がりますが、3列独立シートだと隣との接触が減ってストレスが減るはずです。
マスクで防御
個人的に夜行バスに乗るときには必ずマスクを持ち込むようにしています。鼻まで届くにおいを和らげるだけでなく、乾燥予防にもなるのでおすすめです。
特に花粉症用のマスクは肌への密着度が高く、においが入りづらいように感じます。
香り付けしたタオルハンカチを持参
せっかくの旅行中なのにバスが臭いと気分も下がってしまいますよね。マスクである程度のにおいをカットすることはできますが、ずっと付けっ放しにしているのも息が詰まってしまいます。
私はお気にいりの柔軟剤やコロンで香り付けしたハンカチを携帯して、車内が嫌なにおいになったときは束の間のリラックスを心がけていました。
サービスエリアで下車して深呼吸
においがするときに窓を開けて換気できればいいのですが、最近は安全上の理由から窓が開かないようになっているバスも増えているそう。また、高速道路を走る夜行バスの場合は騒音のこともあって開けづらい雰囲気があります。
休憩で立ち寄るサービスエリアではなるべくバスから降り、外の新鮮な空気を吸うと気分がましになりますよ。
まとめ
夜行バスにはリーズナブルに移動できるというメリットがある反面、思わぬところでストレスを感じることも多くあります。車内でのにおい対策を徹底して、快適な旅にしてくださいね。
- 列数や仕切りの有無は事前に要確認
- 花粉症用マスクで防御する
- お気に入りの香りをハンカチに付ける
- SAで降りて深呼吸する
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