私のような汗っかきにとって雨の日は苦痛。レインブーツの中は外気以上に湿度が高く、汗をかいても完全に乾くのに時間がかかってしまいます。出勤の途中で濡れてしまうと最悪で、その1日を蒸れた足で過ごさなくてはなりません。
職場で履き替えたとしても足や靴下に直接付着した菌のにおいはしぶとく、同僚に嫌な顔をされることも。また、密閉されたロッカーに入れられたレインブーツはその間にも不快なにおいの原因を増殖してしまいます。
この記事ではムレやすいレインブーツのにおい対策について紹介します。万全に準備をして、これからやってくる梅雨に備えましょう。
目次
レインブーツがにおう原因
いろいろな靴の中でもレインブーツは本当に臭いやすい…私も雨に濡れるのが嫌いで普段からレインブーツを使っていますが、真冬であっても脚にまとわりつくようなジメジメとした湿気を感じます。
レインブーツは通気性が悪い
一般的に販売されているレインブーツの多くはゴムやビニール製。雨を通さない代わりに、空気も通しにくい仕様になっています。最近のフェスブームによって不動の人気を手に入れた「HUNTER」や「日本野鳥の会」の長靴もゴム素材です。
さらに裏地にはナイロンやポリエステルなど、通気性に欠ける化学繊維が使われています。

外と内の両面からブロックされているので、足が臭いやすくなるのも当然ですね。
ムレは足のにおいの大敵
そもそも足の裏には25万もの汗腺が集中していて、身体の中で最も汗をかきやすい部位であるとも言われています。
空気や熱がこもりやすいレインブーツを履いていると、靴の中でかいた汗は行き場を失い停滞。皮膚に存在する常在菌が汗を分解することで、嫌なにおいが発生するのです。
高湿な環境は菌の温床
菌の繁殖も足のにおいを悪化させる一因として知られています。特に雑菌が好むのは高温多湿な環境。ブーツを履いた足は湿度が100%近くなるほど蒸れていて、菌の温床になってしまうのです。
外からもらってきた水虫の原因菌である「白癬菌(はくせんきん)」が、知らぬ間に靴の中で増殖してしまうこともあります。
今から備えたいレインブーツのムレ対策
使い方によっては大活躍してくれるレインブーツ。ムレやにおいを改善する方法を知っておくことで、雨の季節を快適に乗り越えましょう。
使用後はしっかり乾燥
1番大事なのはレインブーツを履いた後は入念に乾燥させて、菌の繁殖を防ぐことです。乾燥の仕方にはいくつかありますが。私も実践しているおすすめの方法はこちらです。
乾燥剤を入れる
脱いですぐの湿ったレインブーツを靴箱にしまうのは厳禁。私はシリカゲルなど水分を吸着してくれる乾燥剤を入れてから収納するようにしています。
乾燥剤は100円ショップなどで簡単に手に入りますが、どうしても乾燥剤の用意ができないときには丸めた新聞紙も便利です。思っている以上にぐんぐん水を吸うので、数時間おきに交換して完全に乾かすようにしてくださいね。
ドライヤーや布団乾燥機で乾かす
靴の乾燥には風通しのいい日陰が適していると言われていますが、直接温風を当てて乾燥させるのも効果的です。
私自身は普段ドライヤーを使って乾かすようにしています。最近では布団乾燥機に靴用のヘッドが付いていることも多いので自宅にあれば活用してみてください。
ただ、温風乾燥のしすぎには注意が必要。高音の風を当てすぎると素材が変質する場合もあるので、長時間の使用は避けるようにしましょう。
中敷きをこまめに手入れ
特にロングタイプのレインブーツは足が一番密着する中敷きや足先部分を手入れするのが大変で、使う度に不快なにおいが蓄積されていく可能性も。
吸湿性の高い中敷きをあらかじめ入れておいて、履いた後は中敷き自体を取り出して乾燥するとかなり楽になります。安いものなら使い捨てにもできるので、手入れの手間を減らしたい人にはおすすめです。
専用靴下でムレ軽減
働く女性にとって大きな悩みであるストッキングのにおい。ストッキングとパンプスの組み合わせが悪臭を生み出すように、ストッキング・タイツ類とレインブーツの相性は最悪です。

レインブーツを履く場合はストッキングと合わせることをなるべく避けたいところ。最近では綿など通気性のいい天然素材で作られた長靴専用の靴下も登場しています。
なるべく素肌がブーツと接触しないように、丈に合わせて靴下の長さを選んでみてくださいね。
ブーツクリーニング
自分でいろいろ対策してもなかなか効果を感じられない…という人にはプロの力を借りるのがおすすめ。
意外と知られていませんが「靴クリーニング」を専門にするサービスも存在します。自宅では除去しきれなかった汚れや雑菌を洗浄してくれてありがたい。
仕上げに磨きやクリームでの手入れも含まれることが多いので、定期的なメンテナンスとしても良さそうです。
レインブーツの種類を見直し
蒸れやにおいを解消するために、最近はレインブーツも多様化しています。中には本革や天然繊維を材料としているものや、パンプスタイプのレインシューズも。
個人的にパンプスは足の甲がカバーできずに濡れてしまうのが嫌で使っていませんが、多少濡れてでも通気性を優先したい人にはいいかもしれません。
まとめ
私も雨靴特有のムレやにおいに悩まされてきましたが、ちょっとした対策をするのとしないのでは雲泥の差。雨の日も快適に過ごせるようにしっかり対策しましょう。
- 雨に濡れた後・使用後はしっかり乾燥させる
- レインブーツ専用の靴下でムレを軽減させる
- プロに頼ってブーツクリーニングをする
- 素材や形の違う雨靴を使ってみる
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[…] ブーツの中でもさらにレインブーツのにおいには注意が必要です。一般的にレインブーツは雨を通さないようにゴムやビニールなど通気性に欠ける素材が多く使われています。 […]